親日の台湾人が日本で働きたい5つの理由&日本企業が採用するメリット
台湾は、親日国として広く知られています。世論調査でも「最も好きな国」として日本が1位に選ばれるなど、台湾では日本に対する好意が非常に高いことが分かります。一方、日本企業から見ても、台湾人は文化的な親和性が高いため、非常に人気があります。日本と台湾は文化や価値観が似ていることから、台湾人は日本での生活に馴染みやすく、職場でも円滑にコミュニケーションを取れる可能性が高いのです。さらに、台湾人は勤勉で責任感が強いと評価されており、安定した労働力としても期待されています。本記事では、日本企業にとって人気のある台湾人が「なぜ日本で働きたいと考えるのか」、そして「採用・定着を成功させるポイント」についてご紹介します。
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1. 台湾人が日本で働きたい理由

台湾人が日本で働きたい理由は多岐にわたります。まず、日本文化への親近感が挙げられます。歴史的・文化的な繋がりから、日本に親しみを感じる台湾人は少なくありません。さらに、経済的な魅力も大きな要因です。日本の賃金水準や労働条件は近年は大きな差はありませんが、台湾よりも少し良い場合が多く、経済的なメリットを求めて日本での就労を希望する人もいます。また、日本の先進的な技術を学びたい、国際的なキャリアを築きたいという志向も見られます。加えて、日本の治安の良さや生活環境の質の高さが、台湾人にとって魅力的に感じるようです。このような理由から、多くの台湾人が日本での仕事に興味を持っています。
台湾における対日世論調査
問 1:台湾を除き、あなたの最も好きな国(地域)はどこですか。
歴年のいずれの調査においても、最も好きな国の第一位は日本となっている。中でも今年 度は 76%で過去最高となり、第二位の韓国や第三位の中国とアメリカを大きく離した。
1.1. 日本文化への親近感

台湾人が日本で働きたい理由の一つに、日本文化への親近感があります。日本は50年間(1895年-1945年)台湾を統治しており、この時代に台湾のインフラ整備として鉄道や教育、治水工事のダム整備や医療制度などを整えたことで日本に対する感謝の声が多く出ました。またこの時期に日本語教育を受けた高齢の方々もいることで、日本語への抵抗がない点もあります。このように歴史的にも深い関係を持っています。さらに、日本のアニメやドラマ、ゲームは台湾でも人気があり、多くの台湾人が幼少期から日本文化に触れています。(※1)また、観光客として日本を訪れる台湾人も多く、実際に日本の文化や風土を体験することで親しみを感じている人が多いようです。観光庁のデータによるとリピーターとなって再度日本へ観光へ訪れているNo.1の国は台湾となっており何度も訪れたい国になっています。さらに日本語教育も台湾では盛んで、多くの学生が日本語を学び、日本の大学に留学するケースも増えています。高等学校における選択科目としての第二外国語教育で日本語があり、国際交流基金のデータによると、日本語学習者の割合は48.2%と約半数に近いデータもあります。(※2)こうした背景から、日本文化に対する理解と興味が深まり、台湾人が日本で働くことへのハードルが低くなっています。このような日本に対する親近感は、台湾人が日本での生活や仕事に馴染む際の大きな助けとなっています。
(※1)台湾のZ世代が注目する“日本のカルチャー”5選
・【音楽】King Gnu/羊文学、YOASOBI
人気アニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のオープニングに起用されたKing Gnと、『【推しの子】』のオープニング曲「アイドル」のYOASOBIも人気。・【アニメ】ちいかわ
2024年6月に台北の商業施設の華山1914文化創意産業園区にオープンした「ちいかわPOP UP STORE 台北」は、商品の欠品が相次ぎ、大きな話題になりました(8月18日まで期間を延長して実施)。「日本でちいかわグッズを購入するのが楽しみ」と日本旅行の目的にする人も多くいます。・【ゲーム】ELDEN RING/SHADOW OF THE ERDTREE
壮大なスケールと世界観にハマると、今Z世代を中心にゲームファンを夢中にしているのが、人気RPG『ELDEN RING』の最新ダウンロードコンテンツ『SHADOW OF THE ERDTREE』。2024年6月21日に発表されたプロモーション動画はYouTubeで40万人以上に閲覧されました。・【著名人】大谷翔平(MLBロサンゼルス・ドジャース)
大谷翔平選手の活躍は台湾でも毎日のように報じられ、一人の日本人選手というよりも、「アジアの誇り」として見ています。Facebookの個人ファングループ「大谷翔平台灣加油團2.0」には2.9万人が参加するという人気ぶり。・【食べ物】ONIBUS COFFEE
台湾に空前のコーヒーブームが到来し、街中にコーヒー店が増え続けています。なかでも今最も注目されているのが、東京発のONIBUS COFFEE。2023年4月に1号店を台北にオープンして以来、SNSやニュースで話題となり、連日満席の人気店となっています。
出典:TNCアジアトレンドラボ
(※2)日本語は英語に次いで学習者の多い外国語である。2021 年度海外日本語教育機関調査によると、最も学習者 が多いのは、高等教育機関で 61,990 人。次に多いのが、第二外国語教育推進政策がとられている中等教育機関 における日本語学習者で、46,197 人である。いずれも少子化の影響を受け、学習者数は減少傾向にある。ただし、 日本語能力試験について、2023 年度の応募者数は 78,048 人、受験者数は 68,470 人を数え、前年度の数字(応 募者数が 74,648 人、受験者数が 66,419 人)から増加を見せた。また、7 歳から 91 歳までと受験者の年齢も幅広い(2023 年第 2 回)。
1.2. 経済的な魅力
日本で働くことの経済的な魅力は、台湾人にとって大きな動機の一つです。日本は円安ではありますが、賃金水準は台湾よりも若干高いことが多い状況です(ただし、台湾の半導体産業など一部の高収入業種を除く)。これにより、昔と比べると大分減りましたが台湾よりも高い収入を求めて日本での就労を希望する台湾人もいます。また、日本の労働環境は法的に整備されており、労働時間や福利厚生が充実している点も魅力です。さらに、日本での就労経験は、台湾に戻った際にもキャリアの大きなアドバンテージとなります。このように、経済的なメリットは台湾人が日本で働く大きな理由となり、彼らの生活や将来設計において重要な要素となっています。
(例外として、理系人材においては台湾と日本での賃金格差はなくなっており、むしろ台湾の方が給与が良い場合もあるため、台湾の理系人材で金銭が目的で日本への就労を希望する人は減っています)
日本・台湾の平均賃金(2025年2月データ)
・日本の平均賃金...約29万円
労働者1人あたりの平均賃金を示す現金給与総額は、前年同月比3.1%増の28万9,562円となり、38か月連続で前年同月を上回りました。
・台湾の従業員1人当たりの経常性賃金(基本給に諸手当を加算)…21万円
従業員1人当たりの経常性賃金(基本給に諸手当を加算)は前年同月比3.02%増の4万7,296台湾元(約21万円)
▼引用記事▼
・毎月勤労統計調査 令和7年2月分結果速報 実質賃金1.2%減 2か月連続のマイナス
・【台湾】2月の平均経常性賃金、前年同月比3.02%増
1.3. 技術習得とキャリアアップ
台湾人が日本で働きたい理由として、技術習得とキャリアアップが挙げられます。日本は先進技術を持つ国として知られ、その技術力を学びたいと考える台湾人は少なくありません。特に、建設業や製造業などの分野では、日本の高い技術力やノウハウを実地で学べることが大きな魅力です。さらに、日本企業は人材育成の文化があり、研修や学習の機会が多いのもメリットと考えるようです。また、日本での就労経験は、国際的なキャリアを築く上で非常に有利に働きます。日本企業での経験は、台湾国内だけでなく他国での仕事においても高く評価されることが多いため、キャリアアップを目指す台湾人にとって大きなメリットとなります。
1.4. 生活環境と安全性
台湾人が日本で働きたいと考える要因の一つに、日本の生活環境と安全性があります。日本は世界的にも治安が良い国として知られており、台湾人にとっても安心して生活できる環境が整っています。日本は犯罪率が低く、公共交通機関も発達しているため、日常生活での不安が少ないことは大きな魅力です。また、日本の医療制度や公共サービスも充実しており、生活の質が高いと感じる台湾人が多いです。さらに、日本の都市は清潔で、住環境が整っていることも評価されています。これらの要因が、日本での生活を希望する台湾人にとって大きな魅力となっています。安全で快適な生活環境は、異国での生活を考える際に非常に重要な要素であり、日本はこの点で非常に優れた選択肢となっています。
1.5. 台湾からの距離的な近さと時差
距離の近さも台湾人が日本への就労を希望するポイントになります。羽田空港から台湾の首都である台北(タイペイ)まで3時間35分前後と移動に負担がない点もメリットです。また、時差も1時間しかなく(日本が1時間台湾より早い)生活しやすい点も台湾人にとって魅力です。
2. 台湾人採用のメリットと定着へのポイント

台湾人を採用することは、多くの企業にとって魅力的な選択肢となっています。台湾人は他国の外国人に比べて文化や言語の壁が比較的低く、日本での生活に馴染みやすい点が挙げられます。また、漢字文化や価値観の近さから、日本人スタッフとのコミュニケーションが円滑に進むことも大きなメリットです。採用後の定着を促進するためには、労働環境や生活面でのサポート体制を整えることが重要です。これにより、台湾人労働者が安心して働ける環境を提供でき、企業にとっても安定した労働力の確保が可能となります。
2.1. メリットはコミュニケーションのしやすさ
台湾人と日本人の間でのコミュニケーションのしやすさは、企業にとって大きな利点です。台湾は漢字文化圏であり、日本語の理解が比較的しやすいことから、言語の壁を感じにくいです。また、台湾人は日本の文化や価値観に対する理解が深く、これが職場でのスムーズなコミュニケーションにつながっています。さらに、台湾人特有の親しみやすさや協調性が、職場でのチームワークを強化する要素として働きます。こうした背景から、台湾人労働者は日本人スタッフとの関係を良好に保ち、円滑に業務を進めることが可能です。企業が台湾人を採用する際には、こうしたコミュニケーションの利点を活かし、社内の風通しを良くするための施策を講じることが有効です。これにより、職場全体の生産性が向上し、働きやすい環境づくりが実現できます。
2.2. 採用・定着のためのサポート体制

台湾人を採用し、定着させるためには、適切なサポート体制を整えることが不可欠です。まず、労働環境の整備が重要です。別記事「外国人採用受け入れ体制:社内整備の3つの工夫」でも紹介していますが、働きやすい職場環境を提供することで、台湾人労働者の満足度を高め、定着率を向上させることができます。例えば、文化的なイベントを開催したり、台湾人スタッフ同士の交流を促進することで、安心感を与えることができます。また、生活面でのサポートも欠かせません。住居の手配や生活情報の提供、必要に応じた語学サポートなど、生活基盤を整えるための支援を行うことが求められます。さらに、キャリアアップの機会を提供することも、台湾人労働者の意欲を高める要因となります。研修やスキルアップの場を設け、成長を支援することで、長期的に会社に貢献したいという意欲が高まります。これらの取り組みを通じて、台湾人労働者が安心して働ける環境を整えることが、採用・定着の成功の鍵となります。
外国人材の定着のブログも書いていますので参考にしてみてください。
▼参考記事▼
・外国人材の退職理由と定着策|企業に必要な6つを紹介
まとめ
台湾人が日本での就労を希望する理由を5つ紹介しました。親日の国である台湾は日本との交流も盛んです。近年、賃金格差が減っているため台湾人の採用は難化し始めていますが日本の文化や生活に興味がある台湾人の需要があるため、今後も採用は可能と言えます。台湾人は基本的に技術習得やキャリアアップを求める意欲が高く、勤勉さが特徴ですので、日本企業との親和性も高いと言えます。
台湾人が日本への就労を希望する理由5選
1.日本文化への親近感
2. 経済的な魅力
3. 技術習得とキャリアアップ
4. 生活環境と安全性
5. 台湾からの距離的な近さと時差

私たちOneTerraceでは、台湾人を含む外国人労働者の採用を検討する企業に対して、包括的なサポート「チョクトリ」を提供しています。このサービスは、単なる採用の成功だけでなく、採用後の定着までを見据えたトータルサポートを特徴としています。
本記事が台湾人がなぜ日本での就労を希望するのかの解決の一助となれば幸いです。また、この他にも優秀な外国人材を採用するノウハウ等を今後も記事化していく予定です。外国人材の採用にご興味をお持ちの場合はお気軽にお問合せ下さい。
▼参考記事▼
外国人材が地域インフラを支える存在に ~土志田建設株式会社×チョクトリ 外国人材活用の取り組み~
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