【2025年版】インドネシア大学ランキング1位~5位
外国人材のご紹介をしていると、「この学生が通う大学のレベルはどのくらいなのか教えてほしい」といったご質問が良くあります。そこで、今回はインドネシアの大学を国内ランキングで1位~5位を紹介します。
1. インドネシアの教育システムの概要

インドネシアの学校制度は幼稚園3年、小学校6年、中学校3年、高等学校3年、その後、専門学校(ポリテクニクアカデミー)2~3年もしくは、大学4年となっています。学年のみで考えると日本と似ているのですが、日本と異なる点が2つあります。1つ目は、小学校、中学校、高等学校の義務教育の全ての段階で修了時には国家試験が行われ、合格者のみ次の進路の進めるというものがあります。2つ目は、インドネシア人の多くがイスラム教徒となっており、一般学校と宗教の時間を多く取り入れたイスラム学校(マドラサ)の2つの体系から構成されている点が日本とは大きく異なります。
義務教育を受けた後は、高等教育として、大学や専門学校に通い、幅広い分野の学位を取得します。インドネシアの大学は国立と私立の両方があり、それぞれが独自の特長を持っています。国立大学は政府支援を受け、研究や学術活動が活発です。私立大学は企業との連携も多く行っていることもあり、多様なカリキュラムを提供し、国際的な提携を行うことも多いです。教育の質向上に向けた取り組みが進められており、国際的な評価を受ける大学も増えてきています。

参考までに、日本の2024年大学進学率は文科省のデータによると59.1%といわれていますが、インドネシアは32%といった状況です。
▼参考情報▼
・BPSインドネシア統計局/2023-2024年における男女別高等教育総就学率(GER)
・文部科学省/令和6年度学校基本調査 確定値について
・文部科学省/インドネシア共和国
2. インドネシアの大学ランキング
インドネシアには、多くの優れた大学が存在し、その魅力は多岐にわたります。今回は、Times Higher Education(THE)の2025年版世界大学ランキングをもとに紹介します。
【2025年 インドネシア大学ランキング】
1. インドネシア大学(Universitas Indonesia)
2. ガジャ・マダ大学(Universitas Gadjah Mada)
3. バンドン工科大学(Institut Teknologi Bandung)
4. エアランガ大学(Universitas Airlangga)
5. ディポネゴロ大学(Universitas Diponegoro)
※THE(Times Higher Education)/「2025年世界大学評価」2.1. インドネシア大学(Universitas Indonesia,UI)国立

インドネシア大学(Universitas Indonesia, UI)は、1849年設立のインドネシア最古かつ最難関の国立大学でインドネシア国内においては日本でいう東京大学のような位置づけとなっています。卒業生は、政治家、企業幹部、研究者、国際機関職員などとインドネシア国内トップの大学です。約47,000人以上の学生がおり、首都ジャカルタ近郊のデポックに広大なキャンパスを持ち、医学、法学、工学、社会科学など多様な学部を備えています。THE世界大学ランキングではインドネシア国内1位となっています。
インドネシア大学では、英語による国際クラスも充実しており、交換留学生も積極的に取り入れたり、国際共同研究が盛んに行われたりしていて、国内外で高い評価を受けている大学です。日本の大学レベルですと「千葉大学」「金沢大学」など中堅上位国立大学に相当すると言われています。
2.2. ガジャ・マダ大学(Universitas Gadjah Mada,UGM)国立

ガジャ・マダ大学(Universitas Gadjah Mada, UGM)は、1949年に設立されたインドネシアの国立大学の一つで、ジャワ島中部の文化都市ジョグジャカルタに位置します。18の学部と大学院があり、元々あった複数の高等教育機関を統合するかたちで設立されていて、約55,000人の学生が在籍しています。THE世界大学ランキング2025においてインドネシア国内の大学では、インドネシア大学の次のレベルにランクインしており京都大学のようなイメージです。特に社会科学・人文学・工学分野で高評価を得ています。キャンパスは広大で、研究施設や文化施設が充実しており、インドネシアの教育と研究の中心的存在です。日本の大学と比べると、「広島大学」、「岡山大学」、「東京農工大」などの中堅国立大に相当すると言われています。
2.3. バンドン工科大学(Institut Teknologi Bandung,ITB)国立

バンドン工科大学(Institut Teknologi Bandung, ITB)は、インドネシア西ジャワ州バンドンに位置する国内有数の理工系国立大学です。1920年に設立され、インドネシア初代大統領スカルノ(日本ではタレントのデヴィ夫人が第三夫人として有名)の母校としても知られています。THE世界大学ランキングではインドネシア3位にランクインしており、12の学部を擁し、教育・研究の両面で国内外の大学と連携しています。
インドネシアにおける理工系教育・研究の中心的存在であり、国内外で高い評価を受けている大学です。特に工学、自然科学、芸術・デザイン、ビジネス分野での教育・研究水準は国際的にも認められています。日本の大学との連携も活発で、留学や共同研究の機会も豊富にあります。留学生向けの英語課程や交換留学制度も充実している大学です。日本の大学と比べると、「東京工業大学」や「東北大学の理系学部」と同程度の評価・難易度となりますが、インドネシア国内で理工系の学部においてはトップと言われています。
2.4. アイルランガ大学(Universitas Airlangga, UNAIR)国立

アイルランガ大学(Universitas Airlangga, UNAIR)は、1954年にインドネシア東ジャワ州スラバヤで設立された国立大学です。39,000人以上の学生が在籍しており、16の学部と大学院を擁し、医学、歯学、法学、経済学、薬学、獣医学、看護学、社会科学など幅広い分野で教育・研究を行っています 。特に医学・歯学・薬学・獣医学など医療系が非常に強く、研究も活発です。キャンパスは東ジャワ州スラバヤ市内に3つあり、国際的な連携や留学生の受け入れにも積極的です。学術的な卓越性と倫理的な価値観の両立を重視している大学です。日本で例えると、千葉大学医学部、岡山大学、長崎大学、熊本大学などが近いポジションと言われています。
2.5. ディポネゴロ大学(Universitas Diponegoro,UNDIP)国立

ディポネゴロ大学(Diponegoro University,UNDIP)は、インドネシアの中部ジャワ州スマラン市に位置する国立大学で36,000人以上の学生が在籍しています。1957年に設立され、インドネシア国内でも有数の伝統と規模を誇る総合大学の一つです。特に、工学、ICT(情報通信技術)、畜産分野などで評価が高く、11の学部(法学部、経済経営学部、文化学部、社会科学・政治学部、医学部、公衆衛生学部、水産海洋学部、畜産・農学部、心理学部、理数学部、工学部)を有しています。
国際交流にも積極的で、日本の九州大学や北海道大学などとも学術交流協定を結んでおり、学生や研究者の交流が行われています。日本の大学と比べると、地方の有力国立大学である「広島大学」、「熊本大学」、「岡山大学」や、上位私立大学である「関西大学」、「近畿大学」などと同程度の順位と言われています。
3. 日本企業がインドネシア人材に注目すべき理由

インドネシアは、東南アジア最大の人口(※)を誇り、平均年齢は29歳と、平均年齢が49歳の日本と比べて若年層が多くいます(人口は中国、インド、米国に次ぐ世界4位)。インドネシアの人口増加は今後も見込まれているため、超少子高齢社会の日本企業だけでなく、中国、韓国、台湾など多くの国にとってインドネシアの若手人材は非常に魅力的です。さらに、日本文化のアニメや食事等、インドネシアでは日常的に日本文化に触れることが多いことから親日家が多く、文化的なギャップが少ないため日本企業がインドネシア市場に注目し、進出をしています。
また、インドネシアは近年、安定した経済成長を遂げており、特に製造業やサービス業の分野での拡大が顕著です。この経済成長に伴い、教育の重要性がますます高まっています。インドネシア政府も教育への投資を強化しており、より高度なスキルを持った人材の育成が進められています。このような背景から、インドネシアでは質の高い労働力が増加しています。ただし、インドネシアの英字新聞、ジャカルタポスト「失業中のZ世代と人口動態の危機」によるとインドネシアではZ世代と呼ばれる15歳から24歳の約1000万人が失業しているという調査結果が出るほど、優秀な若手でも職に就くのが困難となっている現状もあります。そのため、海外に目を向ける若手も増えています。
<インドネシア人採用がおすすめな理由>
・若年層の人口が多い(今後も人口が増え続けると予想)
・親日、日本文化(アニメや食事)が人気で文化的なギャップが少ない
・労働人口が多く、優秀な若者が国内で就職につけない場合が多いため海外へ就職する人も多い
・現状、日本ではベトナム人採用に注力している企業が多いが今後の人口増加は頭打ちと予想。インドネシアは今後も人口が増加予定と予測されており、他社に先駆けて早めにインドネシア人採用のスキームを作ると優秀な人材を採用できる▼参考▼
・ジャカルタポスト/失業中のZ世代と人口動態の危機
・在インドネシア日本国大使館 二等書記官 仲井 玄暦/見過ごされてきた大国インドネシアの これまでとこれから
まとめ
今回は、インドネシア大学を日本の大学レベルに例えて紹介してみました。近年、インドネシアの学生に注目が集まっており、日本企業だけでなく、中国、韓国、台湾など多くの国がインドネシア大学生を採用しようとしています。学生の採用に向けて現地での説明会を開催したり、インターンシップを実施したりと活発に動いています。(私たちOneTerraceでもインドネシア現地でジョブフェアを2025年7月に実施します。)
具体的には中国は現地でのジョブフェアを実施して学生の母集団形成を行っていたり、韓国は国策としてインドネシア人採用に取り組むためにインドネシアの街に韓国情報を流したりする等、アプローチをかけています。台湾は大学に出向いて学生にアプローチをかけ、学部卒の後に台湾の大学院で学ばせてそのまま就職させるなど、積極的な採用行っている現状もあります。今後も注目が集まるインドネシアの大学について、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
▼参考情報▼
ジャカルタでの技人国のジョブフェアについてのセミナー/申し込みリンク
(インドネシア人材市場についてとイベント出展についてのセミナー)

私たち株式会社One Terrace(ワンテラス)は「チョクトリ」といった、海外から優秀な人材を採用する企業の採用支援、定着に向けた支援、活躍するための組織づくり支援などを通じて、企業の採用力や育成力の向上に知見を深めてきました。本記事以外にも、弊社では優秀な外国人材を採用するノウハウを持っているため今後も記事化していく予定です。
▼参考記事▼
外国人材が地域インフラを支える存在に ~土志田建設株式会社×チョクトリ 外国人材活用の取り組み~
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