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【外国人労働者の住居】ゴミ出し問題とキレイの感覚の違い

外国人労働者を受け入れた企業様は、外国人労働者と日本人の「キレイ」の感覚に違和感を覚えた経験はありませんか。外国人採用・受け入れによって起こりがちなのが、住居の「清潔」、「整理整頓」、「キレイ」の感覚のズレです。特に東南アジア出身の方の場合、文化・生活環境・教育内容の違いが背景にあり、「不衛生」というよりも「基準が違う」ことが多いのが特徴です。本記事では、日本人と外国人労働者の「キレイ」に対する価値観の違いと、その背景、実際に起こりがちなギャップやトラブル、そして互いに理解し合うための具体的な工夫や対策について詳しく解説していきます。

外国人労働者は今回は弊社でご紹介することの多い東南アジア(ベトナム・インドネシア・ミャンマー)をイメージしてご紹介します。外国人と日本の違いをお伝えしますが、そもそもの前提として同じ日本人でも人によりキレイの感覚の違いが大きいため、本記事は一例として参考になさってください。

1. 外国人労働者受け入れ後に起こる”ゴミ出し”問題

外国人労働者を受け入れた企業様で一定数聞くお悩みとして、”会社の人が入社して1か月ごろ様子を見に行った時に部屋が汚すぎて驚いた”というものがあります。例えば、缶やペットボトルがまとめられておらず部屋に散乱していたり、ゴミ出しのタイミングを理解しきれていないために部屋の中にゴミが溜まって臭いが発生したりということがあります。後述しますが外国人労働者が自宅にゴミを溜めているのはわざとではなく、ごみ出しのルールや分別・掃除の仕方を知らないからで、悪気がない場合がほとんどです。

2. 外国人労働者と日本人の「キレイ」感覚が異なる背景とは

なぜ、外国人労働者の自宅でゴミ出しの問題が起きるかというと、「感覚の違い」と日本の「複雑なゴミ出しルール」が関わってきます。そもそも日本人と外国人労働者では、「キレイ」と感じる基準や考え方が異なることがしばしば見られます。この違いは、単に個人の価値観の相違だけでなく、それぞれの文化や教育、社会的な背景、生活環境など、さまざまな要素に起因しています。

2.1. 文化的・社会的な背景による感覚の違い

「キレイ」という感覚は、国や地域ごとに根付いた文化によって大きく左右されます。たとえば、日本では身の回りを清潔に保つことや、見た目の美しさに細やかな気配りをする文化が一般的にはあります。例えば、日本の学校では掃除の時間があり、幼少期から清掃の大切さを学んでいます。一方、外国人労働者の出身国によっては、清掃は専門のスタッフが担当するなど、掃除に対する考え方が異なっていることもあります。

また、日本では、公共の場でゴミを持ち帰る、靴を脱いで家に上がるなど、清潔を保つための社会的ルールが多く存在します。一方、外国人労働者の出身国によっては、公共スペースの扱いや家庭内でのルールが異なります。こうした社会的な習慣の違いは、無意識のうちに身についた行動パターンとなり、「キレイ」に対する感覚へとつながっています。画像は弊社社員がベトナム出張の際に道のゴミ箱の写真を撮影したものです。日本とは異なり、ゴミ箱に入らなければ、ゴミ箱の近くにゴミを置けば良いといった状況が普通で当たりまえなことが分かります。(写真は理系大学の近くで車で20分くらいのところの写真)

2.2. ゴミ出しルール・環境衛生への意識差

国ごとに異なる衛生環境も、感覚の差を生み出します。たとえば、日本は上下水道やゴミ処理などのインフラが整っており、衛生面で高い基準が保たれています。これに対し、外国人労働者の出身国では、インフラ整備の状況や衛生管理の基準が異なる場合があります。日々の生活環境の違いが、「キレイ」と感じる範囲や基準にも影響を与えるのです。また、ゴミ出しのルールにしても自治体ごとにルールが異なり、転居などでルールに戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。東京都内でも江戸川区や練馬区はゴミの分別が他の区と比べて細かかったり、横浜市もゴミ出しルールが厳しいなど地域によって異なります。日本人でも転居の際には居住地のゴミ出しルールに慣れるまで時間がかかるため、外国人労働者にとっては日本人以上に困惑している人が多いのも当然です。

そもそも、東南アジアの多くの国では、ゴミ出しの曜日が決まっていなかったり、分別を細かく行わずにまとめてゴミ捨て場に出したりといったことが一般的です。農村部では自宅で燃やしたり、埋めたり、山で燃やすといったことも通常です。そのような考えが一般的なため日本に来日した際に早めにゴミ出しのルールを伝えなければ”知らない”ということが起きます。

【国ごとの家庭ごみのゴミ出し現状】

ベトナム...一般的に首都圏では有料でごみ回収をしている状況。基本的にごみを収集し、埋め立てていますが埋め立てによる問題も多くある状況です。2025年1月からごみ問題に対してポイ捨てをする場合、ごみ分別を行わないは罰金となる等少しづつ環境への意識が高まってきています。

インドネシア...一般的に自宅庭で燃やすことが多い状況。ごみを収集場所に出しに行くか、民間の回収業者に依頼する場合もあります。少しずつ分別ルールの認識が広がってはきているが基本的に分別して捨てるではなく、「混合ごみ」として自宅で焼却しています。観光地は清掃員がいたり、ゴミ箱が多く設置されていてキレイな状態です。インドネシアでは収集したごみは埋め立てることが多く、埋め立て地が足りない等多くの課題が残っています。

ミャンマー...一般的に首都圏では収集日に決められた場所にごみを出している状況。ごみ出しのルールは地域ごとに異なりますが、袋でごみの分別をして出している地域もあるなど、少しずつ分別ルールが適用され始めています。収集したごみは基本的に埋立地にて処分しています。地方になると首都圏と異なり、整備されていない現状です。生ごみは堆肥にしたり、庭で焼いたり埋めている状況です。

▼参考情報▼

家庭ゴミが増加し、処理が困難な問題に/Vietnam.vn

ベトナム・ハノイ市の家庭では資源ごみの分別をしているか?/国立環境研究所

東南アジアおよび東アジアの地域プラスチック展望/OECD(経済協力開発機構)

ヤンゴン市開発委員会都市汚染管理清掃局が提供するサービス/ミャンマー国立ポータル

3. 外国人労働者に日本のゴミ出しルールを伝える

日本と比べ、東南アジアの国々では分別の意識が高くなかったり、ごみ出しのルールが異なるといった文化の違いのためを行わないは罰金となる等少しづつに純粋に知らず、日本に来日した際にトラブルになってしまうことがあります。そもそも日本人でもごみの分別が大変と感じることもあるため、外国人労働者にはさらに困難に感じることでしょう。

しかし、来日したからには郷に入っては郷に従えという言葉の通り、日本のごみ出しルールを把握してもらう必要があります。受入企業様には外国人労働者が来日する際には優しく、日本のごみ出しルールを伝えてもらうようにお願いをしています。具体的なルールは市町村に外国語対応のマニュアルやリーフレットがある場合が多いため、そちらを紹介してあげてください。

また併せて以下のような現実的な説明を伝えると良いでしょう。自宅でのことなので、口出しするのも抵抗があるという方もいらっしゃるかと思いますが、知らずに後から困る場合も多いため来日した際には早い段階で伝えることが大切です。

【声掛けすると良いこと】

・日本のごみ出しルールは分別して所定の袋で、決まった曜日に出すことです。これは「悪臭・害虫を防ぐ」ためです。

・自国では「焼く」、「畑に捨てる」習慣があるかもしれませんが、職場や自宅(寮)では焼かないでください。火事や煙の原因になります。

・空き缶やペットボトルは中を軽くすすいでから決まった日に分別してゴミに出してください。洗わないとリサイクルの工程で泥や腐敗物が問題になります。

・可能であれば、週に1度は自宅を掃除すると良い。

▼参考情報外国語対応のごみ出しルール▼

ごみの出し方ガイド(平成28年4月改訂版(令和2年3月修正))ベトナム語版(抜粋)/静岡県袋井市役所

ネパール語,ベトナム語表記による「福岡市のごみ出しルールのリーフレット」及び「共同住宅用ごみ分別看板」が完成しました/福岡県福岡市

まとめ

いかがでしたでしょうか。外国人労働者と日本人の「キレイ」感覚の違いを乗り越えるために文化を理解することと、対応するために説明することを紹介しました。文化的背景や教育、生活様式の違いを理解し、清掃・衛生に関するルールを明文化すること、多言語でのマニュアルを紹介することが双方のギャップを埋める第一歩となります。お互いを理解し、日本のルールを伝えることで「キレイ」に関する認識の違いをすり合わせることができます。

余談ですが、外国籍社員が多い弊社の職場では燃えるごみ、ペットボトルのごみ箱にイラストのラベルが貼ってあり、視覚的に分別がしやすいように工夫しています。少しの工夫で皆が負担なく過ごせるようになりますよ。

私たちOneTerraceでは、外国人労働者の採用を検討する企業に対して、包括的なサポートを行う「チョクトリ」を提供しています。このサービスは、単なる採用の成功だけでなく、採用後の定着までを見据えたトータルサポートを特徴としています。

本記事が外国人採用のハードルを下げる一助となれば幸いです。また、この他にも優秀な外国人材を採用するノウハウ等を今後も記事化していく予定です。外国人材の採用にご興味をお持ちの場合はお気軽にお問合せ下さい。

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